「うちの子、どうしてこんなに不機嫌なの?」「また怒りだした…どう接したらいいか分からない」
子育てをしていると、子どもが理由もなくふくれっ面になったり、激しい癇癪を起こしたりする場面に直面しますよね。親として冷静でいるのが難しい瞬間です。
アニメ『葬送のフリーレン』のヒロイン、フェルンもまた、師匠フリーレンの前では不機嫌さを露わにし、時にはあからさまに師匠を無視することもあります。しかし、フリーレンはそのたびに静かに「待つ」姿勢を崩しません。
なぜフリーレンは動じないのか?
そして、なぜフェルンは信頼するフリーレンにだけ、あんな態度をとるのでしょうか?
元幼稚園教諭として、このフェルンとフリーレンの関係は、子どもの「不機嫌」や「甘え」が持つ心理学的な意味と、親や教育者が取るべき「適切な接し方」を教えてくれる最高の教科書だと感じています。
この記事では、フェルンとフリーレンのやり取りを例に、子どもの不機嫌の裏側に隠されたメッセージを読み解き、親が感情的にならず、子どもの成長を促すための具体的な「待ち方」と「声かけ」を解説します。
ご存じない方はアニメ『葬送のフリーレン』入門編からどうぞ
なぜ不機嫌になる?「フェルンの甘え」が示す発達心理学的な意味

フェルンが不機嫌になるのは、フリーレンが遅刻したときや、自分の努力を評価してもらえないと感じたときなど、ほとんどのケースで「フリーレンとの関係性」が関わっています。
不機嫌は「信頼している人」だけに送る甘えのサイン
心理学において、子どもが親や先生の前で感情を爆発させるのは、実は「この人は自分の感情をすべて受け止めてくれる」という絶対的な信頼(安全基地の感覚)がある証拠です。
<元幼稚園教諭のエピソード>
私が以前担任していたクラスでも、登園時はお母さんの前で大泣きする子がいました。しかし、お母さんが姿を消した瞬間、ケロリと泣き止み、笑顔で遊び始めるのです。これは、「一番甘えられる人に甘えの感情を出し尽くした」ということ。フェルンの不機嫌も同様で、彼女がフリーレンにだけ感情をぶつけるのは、それだけ師匠を深く信頼し、愛情を求めているからです。
もし子どもが家で不機嫌でなく、外でいつも良い子の場合は、家でこそ思う存分甘えさせてあげる必要があるかもしれません。
フリーレン流!感情爆発を沈める「適切な待ち方」と「沈黙の力」
親が冷静でいられず感情的に反応してしまうと、子どもは「感情を出すことは悪いことだ」と学習してしまい、本当に困ったときに感情を抑え込んでしまう可能性があります。フリーレンの「待ち方」は、まさに保育や心理学で使われる「積極的傾聴」の技術です。
感情の嵐に「連鎖しない」フリーレンの沈着な姿勢
フリーレンの対応の核は、「不機嫌を否定しない」ことです。彼女は感情的なフェルンに対し、決して怒ったり、すぐに説教したりしません。
- 静かに観察する: フェルンが怒っている間、フリーレンは口を挟まず、その様子を観察しています。これは子どもに「自分の感情を自分で処理する時間」を与えています。
- 結果的に受け入れる: 怒りの感情が収まった後、フリーレンは淡々と旅を再開します。これは「怒ってもあなたの存在価値は変わらないよ」という無言のメッセージであり、無条件の受容を示しています。
<元幼稚園教諭の実践法>
砂場で友達にスコップを取られ、大声で泣き叫ぶ園児に対し、すぐに仲裁に入らず、あえて少し離れた場所から静かに見つめて待ちました。泣き疲れた園児は、自分で立ち上がり、泣き止んでから私に「sコップ取られちゃった!どうしたらいい?」と尋ねてきました。この「感情の空白の時間」こそが、子どもが自力で解決策を模索する力を育みます。
親や教育者は、子どもの感情に「連鎖」せず、感情の爆発を一つの「成長のイベント」として見守ることが大切です。感情を出すことを許容することで、子どもは自己肯定感を育んでいきます。
今日から使える!「フェルンの甘え」に対応する親の声かけフレーズ集
感情的にならず、フリーレンのように接するための具体的な声かけフレーズをご紹介します。ポイントは、感情を認めることと、解決を急がないことです。
| 状況 | 親の対応(NG例) | 親の適切な声かけ(OK例) |
| 不機嫌で無視されたとき | 「無視するなんて失礼でしょ!」「早く言いなさい!」 | 「今は怒っているんだね。話せるまで、静かに待っているよ」 |
| 要求が通らず泣き叫んだとき | 「もう知らない!勝手にしなさい!」「泣いてもダメ!」 | 「わかった。でもそれは(こういう理由で)無理だよ。でも、あなたの気持ちは伝わったよ」(要求は拒否しつつ、感情は受容) |
| 癇癪が収まった後 | 「まったく、また怒って…」と蒸し返す | 「落ち着いたね。さあ、次はどうする?」 (過去の感情をリセットし、未来へ意識を向ける) |
癇癪は成長のチャンス。あなたは子どもにとっての「フリーレン」ですか?
子どもの不機嫌や癇癪は、親を試しているのではなく、「あなたを信頼しています」というメッセージです。そして、感情の波を乗り越えるたびに、子どもは心の整理能力と自立心を高めていきます。
感情的になりそうなときは、勇者ヒンメルとの旅で人生を学んだフリーレンのように、「子どもの成長には、この不機嫌な時間も必要だ」と、少し長い目で見てみましょう。
元幼稚園教諭として、多くの子どもたちが「待つ」ことで大きく成長する姿を見てきました。どうか、あなたも子どもにとって「フリーレン」として、揺るがない愛情と冷静な姿勢で、この貴重な成長の機会を見守ってあげてください。
親子でアニメ『葬送のフリーレン』をぜひ見てみてください!!
心に刺さる言葉がきっとそれぞれ見つかると思います。
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